歴史的建物の展示施設が主役ですが、
さまざまなシーンに馴染む
美しい佇まいの制服を選びました。
荻窪駅の南側、閑静な住宅街にある『荻外荘（てきがいそう）』は、内閣総理大臣を三度務めた政治家・近衞文麿が激動の昭和前期を過ごした邸宅です。「築地本願寺」などを手掛けた日本を代表する建築家・伊東忠太が設計した貴重な邸宅は、日独伊三国同盟の締結につながることとなる「荻窪会談」など、政治の転換点となる重要な会議が多く行われた歴史的な場所であり、2016年には国の史跡に指定されました。
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建物と敷地を取得した杉並区が、約10年をかけて「荻外荘復原・整備プロジェクト」を実施し、近衞文麿居住当時の姿に復原。2024年12月に、荻窪三庭園の一つ『荻外荘公園』として一般公開されたのです。
この施設の運営を行っているのは、五世紀にわたり和菓子屋を営んでいる「とらや」のグループ会社『虎玄』。
「杉並区の指定管理者プロポーザルで選定いただきました。弊社では御殿場市の『東山旧岸邸』指定管理事業の実績もあり、文化施設事業の一環として参加させていただきました」（事業開発部 荻窪三庭園 担当責任者／浅古祐子さん）
100年の時を経て当時の姿に復原された『荻外荘』は、多くの会議が行われた和洋折衷の内装がモダンな「客間」や、中国風の意匠が凝らされた「応接室」、戦犯容疑のかかった近衞が自決した「書斎」など、当時の歴史的空間をそのまま体感できる展示が魅力。多くの見学客が日々訪れます。
「弊社のスタッフが、運営チームとショップカフェチームに分かれ、お客様の入館の受付や館内のご案内、ショップカフェでの接客・販売などを行っています。館内の清掃や庭園管理など、その作業内容は多岐に渡ります」（浅古さん）
荻外荘別棟の和室には、杉並区の人気菓子店などのスイーツとお茶を味わいながら休憩できる喫茶室や、手ぬぐいやマスキングテープなど、荻外荘のオリジナルグッズを販売するショップもあり、見学客の憩いの場に。
「ゆっくりお過ごしいただけるような癒しの空間になればと、丁寧な接客を心がけています。杉並区内のお菓子は喜んでくださる方が多いですね」（ショップカフェ担当／山田さん）
「洗濯しても形が崩れず、丈夫です。上着に関しては襟を立てたり、折ったり、首元を広げたりと三種類の着方が可能で、気温に合わせた調整ができてとても便利でした」（運営担当／武本さん）
「着心地もとてもよくて、シワにもなりづらいですし、襟のデザインが素敵ですよね」（山田さん）
主役である歴史的建築『荻外荘』を管理・清掃し、見学に訪れるお客様をもてなす黒子的役割のスタッフの皆さんのユニフォーム。100年の時を刻む国指定史跡を影から守る仕事着として、日々施設で活躍しています。
期間限定だったカフェとショップは、今年2025年7月16日に隣接地に完成した隈研吾氏設計の新しい施設「展示棟」に移転。2階は荻窪の歴史・文化を伝える展示スペース、1階は新たなカフェ・ショップスペースとして、見学客や近隣住民の憩いの場となっています。
photographs by yuu kamimaki
荻外荘公園
TEKIGAISO PARK
〒167-0051
東京都杉並区荻窪2-43-36
TEL：03-6383-5711（管理事務室）
開園時間：9:00〜17:00（最終入園16:30）
休園日：水曜日、年末年始（12/29〜1/1）
※芝生広場は年末年始のみ休園
入館料：一般300円、小・中学生150円
（就学前の子どもは無料）
〈電車でお越しの方〉
JR中央線・総武線「荻窪駅」、
東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」より 徒歩15分
〈車でお越しの方〉
※駐車場はございません
〈バスでお越しの方〉
関東バス荻51シャレール荻窪行き
「特養ホームおぎくぼ紫苑」下車 徒歩5分
〈グリーンスローモビリティでお越しの方〉
「荻外荘公園」下車 徒歩1分
