HAKUÏ新作27
HAKUÏ新作27

小野塚秋良氏デザインのワーキングユニフォームに 本格的な和のアイテムが登場。

仕事着の領域を超えたスタイリッシュなデザインで個性際立つ、セブンユニフォームのWORKING EQUIPMENTブランド = HAKUÏ(ハクイ)。ブランド創設から26年、ファッションシーンでも活躍を続ける小野塚秋良デザインのユニフォームブランド新シリーズ「27」に、本格的な和のアイテム「帆前掛け(RT6918-1)」が登場しました。

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日本の伝統的な仕事着である「帆前掛け」は、腰骨でギュッと締めて巻くことで、重たいものを運ぶ時の腰の負担を和らげる役割が有ることから、古くから酒屋や米屋、味噌屋など荷運びの多い職場で活躍してきました。使い込まれ、擦れて少し毛羽立っていたり汚れが付いた帆前は、その持ち主が仕事と向き合ってきた時間を雄弁に物語っている様で、風格を感じます。
セブンユニフォームの新商品開発にあたり、まるでデニムパンツを履きつぶして色落ちや変化を楽しみ育てる様に、道具として愛用し使い倒してもらえる「本物の帆前掛け」をご提案したいと検討を重ねていたところ、愛知県豊橋市に工房を持つ『エニシング』さんと出会いました。仕事着が多様化した現代においては、帆前掛けと一口に言ってもその質はさまざまです。需要が減ってしまった仕事着としてだけではなく、観光地のお土産用に売られているものも流通している今日で、エニシングさんのそれは、全く違う次元のものでした。

HAKUÏ新作27

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大量生産が押し寄せた1970~80年代、「帆前掛け」の世界でも早く安く大量で均一なものが求められるようになり、帆前の素材や生産過程も大きく変わりました。たれ(前掛けの部分)に使われる糸は細く均一で機械で織りやすいものとなり、紐には再生繊維などの混紡素材が使われ耐久性の弱いものとなっていきました。
そんな時代を経た現代においても、本物に拘るエニシングさんの作り出す帆前掛けは、日本で古くから作られ、40年前に一度は生産が途絶えてしまっていた「一号前掛け」と言う厚い最高級の帆前掛け。4番手の太い糸をシャトル織機で織り上げ、丈夫で風合いが格段に良いのが特徴です。
見た目と触り心地、締め心地の違いは明らかで、帯も含め全てが綿100%。
豊橋にある工房では、大正3年に発明された「豊田自動織機」が今でも現役で稼働しています。その製造工程には熟練の職人の目と手が必要で、常に様子を見ながら糸調子を変えたりすることで、エニシング製帆前掛けの特徴である「横にしなる」「使い込むほどにやわらかくなる」仕上がりを実現しています。

HAKUÏ新作27

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HAKUÏ新作27

そんな「帆前掛け」をこの度、シンプルな美しさを追求する小野塚秋良デザインのユニフォームブランド「HAKUÏ(ハクイ)」の新シリーズ「27」で商品化しました。

今年のHAKUÏ「27」はボーダレスな現代を、カジュアル・スポーツ・和をミックスして表現しました。この「帆前掛け(RT6918-1)」はその象徴的なアイテムとなっています。生成色から藍色のグラデーションに染め上げたところに、HAKUÏの屋号とも見えるカトラリーロゴを抜染で配しました。紐は黒で仕上げ、和のシーンに限らず使っていただけるシックな配色です。もしもオリジナル屋号をプリントされる場合は、裏返した無地の面を利用して入れていただくことも可能です。

HAKUÏと帆前掛け。本物を追求する点で共鳴し合えたものづくりのコラボレーションを、商品を通して感じ取っていただけたらと思います。エプロンの代わりに帆前掛けを締めてみると、仕事場がまた違う空気になるかもしれません。


小野塚 秋良 Akira Onozuka

Profile

  • 服飾デザイナー。1950年・新潟県生まれ。杉野ドレスメーカー学院を卒業後、1974年に三宅デザイン事務所に入社。
    NTT、資生堂、西武百貨店などのユニフォームをデザイン。
  • 1986年、イッセイ・ミヤケ・オン・リミッツよりメンズブランド「オッズ・オン」を発表。
  • 1989年にレディスブランド「ZUCCa」を発表。同時期からパリコレクションに参加。
  • 1992年、白洋社(現・セブンユニフォーム)との提携によるユニフォームブランド「HAKUÏ」を発表。
  • 1996年よりセイコーウオッチとコラボレートし「CABANE de ZUCCa」のリストウォッチシリーズの発売をスタート。
  • 2011年春夏を最後に「ZUCCa」を退任。現在は「HAKUÏ」をメインブランドとして活動している。